昨日、一級建築士学科試験を受けてみました。
以下、準備書面の下書き風に体験記をまとめてみました(たまにホームページを更新するためという以外、目的はございません)。
【受験に至る経緯】
・昨年9月頃~今月にかけて、構造→法規→施工→計画の順にテキストを読む
・4月(施工のテキストを読んでいた頃)、合格ラインにかすりもしないとわかりつつ、受験申込をする
・今月、計画のテキストをようやく読み終える(試験までに、環境・設備のテキストには全く手をつけられていない)
・最初の方に読んだ構造や法規も完全に忘れている(というより、知識が定着するほどちゃんと読めてもいないような。アウトプットしないと定着もしないような。法規については改正もあるような。)
・試験4日前に最新法令集を買い、インデックスシールを貼り、予備校ホームページの公開線引き集を参考に3日漬けでアンダーラインを引きまくる(1日で終わると思っていたら甘かった。3日かけたものの、建基法と施行令で力尽き、その他法令の線引きは断念。)
【前日】
・法令集線引き終了後、構造の主要公式を覚えまくる(やはりほとんど記憶がなかった)
・試験元のサイトから、受験票をダウンロードして印刷する
・(エアコンつけているけど)暑い!寝られない!
【当日】
・試験会場のアクセス情報(福岡商工会議所ホームページ)に従い、地下鉄駅5番出口に出てスマホのマップを起動したところ、目的地まで徒歩17分の表示が。
サイト(駅から徒歩3分表記)の誤記?週明けに商工会議所に電話して物申すべき?と思ったところで、自分が降りた駅は祇園(正)ではなく中洲川端(誤)であることに気づく。とんだ勘違いクレーマーになるところであった。
注意事項説明開始(9:30)直前に会場に滑り込みセーフ。眠い。
・9:45~11:45 学科Ⅰ(計画)・Ⅱ(環境・設備)
一番直近にテキストを読んだ計画はわかる問題がけっこうあるけど、環境・設備は、やはりわからない問題が多い・・。
・11:45~12:30 休憩
栄養補助食的なものを5分で食べ、熟睡。
・12:30~12:55 注意事項説明・法令集チェック
試験監督員による、受験生持ち込み法令集の(許容外の書き込みがないか)チェックタイム。
二級建築士試験のとき法令集チェックは試験時間中に行われていたけど、一級の試験では事前タイムを取るんだなー、二級でも今はそうなってるのかも?などと思っているうちに、自分の順番。
監督員の方に優しい仕上がりとなった法令集(やましいことはもちろん、やましくないことも全く書いていない)のチェックはあっという間に終わる。直ちに入眠・・・したいのに、遠くの方で、監督員と受験生が法令集の書き込みをめぐって揉めている。そんなに作りこんでくるくらい熱意のある受験生は、もう合格にしてあげてほしい。私のことは寝かせてほしい。
・12:55~14:40 学科Ⅲ(法規)
清々しいほどにさっぱりわからない。全部の解答選択肢について法令集を引いていると、1問解くのに10分くらいかかる。全30問中14問くらい終わったところで残り時間5分となり、積み残し問題は適当にマークする。
・14:40~15:00 休憩 15:00~15:10 注意事項説明
隙あらば寝る。
・15:10~17:55 学科Ⅳ(構造)・Ⅴ(施工)
構造の計算問題は前日覚え直した公式を使うものが多く、割とさくさく解ける。他の問題は選択肢をにらみつつ、一番それらしいものを・・。
【予備校解答速報による自己採点結果】
学科Ⅰ:16/20 学科Ⅱ:12/20 学科Ⅲ:10/30 学科Ⅳ:25/30 学科Ⅴ:14/25
総合:77/125(合格点100点くらい?)
【所感】
まあこんなものか、構造に至っては思いのほか解けた(当たった?)なという感想ですが、そういえば法規とは、二級建築士試験ですら試験本番の法令集めくりでどうにかなるようなものではなく、暗記が基本だったような気がします。あるべき受験生の姿とは、過去問を解きつつ法令集を育て(条件内の書き込みをしていく)、知識を脳に定着させ、本試験では、迷う肢で条文を確認的に参照するのみですよね・・。
来年以降も受けるとしたら、ボロボロ法規をコツコツ勉強しない限り、受験料をドブに捨て続けることになりそうです。そういえば、以前受任した建築事件の依頼者が、某特定行政庁の建築指導課(審査課だったかも)にお勤めの方で、訴訟係属中に建築主事試験に合格されていたのですが、建築主事の試験とはやはり全部が法規なんでしょうか。す、すごすぎる。嫌すぎる。。
他の科目も合格レベルに到達するよう、ちゃんと過去問を解かないとダメなのでしょう。二級建築士に合格した後、直ちに一級の勉強を始めていれば、学科試験の重複部分については記憶がまだ新しくずっと学習効率が良かったはずなので、最終的に一級建築士を目指される二級合格者の皆様には、是非そのようにお勧めいたします(そんな勤勉さが私もほしい)。
ちなみに、数年前の建築士法改正で、一級建築士試験の受験資格から実務従事年数要件がなくなり、私のような者(二級建築士)も、学歴要件を満たす方(実務経験なし)も受験できるようになりました。知り合いの建築士さんからお聞きしたところでは、某ゼネコン社は、設計部門要員の新卒社員に1年ほど仕事をさせず、一級建築士試験合格に向けて勉強に専念していただくことで、実に成果を上げているのだとか。確かに資格者確保として効率的な方法ですが、自分がその社員さんの立場だとしたら、不合格の言い訳(仕事が忙しい)がないというプレッシャーはキッツイところです;