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掲載日: 近況報告

タイトル二級建築士への道(2)ー建築製図のあれこれー

 全然続いていない、このシリーズ(笑)。

 専門学校入学後間もない頃の記事からどうなっているかというと、何とか仕事と両立しつつ、今でもちゃんと通学しています!
 前期試験では1年生夜間クラス30人中5番という微妙な成績を納め、今月末にはもう後期試験が始まります。今は本業の起案が立て込んでいて勉強する時間が取れないので、ぶっつけで臨む予定です。(成績は何番でもいいけれど、追試だけは避けたい・・)
 学校に通うようになり、これまで弁護士業務の中で身につけた建築知識について、意外と不正確なところがあると気づいたり、この分野については教科書の解説より私の方が詳しいと思ったり、講義のおかげで知識が体系的に整理されたりと、けっこうな発見やメリットがあるので、思い切って入学を決めて良かったと思っています。予想通り、仕事との両立には厳しいものがありますが・・。
 2年間予定の夜学生活も折り返し地点に差し掛かり、これまでの講義カリキュラムを振り返って実感するのは、私は建築デザインや計画の分野には興味がなく、建築構造や工学系の科目が好きだということです。元々、美術系のセンスがない&数学や物理が得意めという傾向からして当然かもしれません。
 私が二級建築士を目指したのは建物の調査資格を得るためですが、もしかすると設計というものに覚醒して、本業建築士に転身する可能性も0.1%くらいあるかも・・と入学時には思ったりしましたが、あいにく(?)意匠設計の建築士になる才能は全然なさそうです。
 そこで予定通り、建築紛争事件に取り組む弁護士として、建物調査のために建築士資格を取るという目標を維持したいと思いますが、どういう動機であろうと学校を卒業するためには、所定のカリキュラムを納めなければいけません。

 建築計画の講義以上に、私にとって目的意識が低いのは製図の授業です。それでも製図作業自体は嫌いではなく、描くのがそう遅い方でもないと思いますが、いかんせん作業量が多く、授業時間内には終わらずに宿題が発生すること多々。仕事をしている身からすると、通学時間の確保に加えて、持ち帰りの宿題が生じるというのは極力避けたいところです。
 製図では、消しゴムのカスを払うのに専用のハケを使わなければいけないと教えられていますが、最近はもう先生の目を盗んで息でフーフーしたり、手でぱっと払ったりして時短をはかってしまいます。(私の図面は、なぜか定規を動かすだけでも他の人のより汚れてくるので、先生多少のことは大目に見てください・・)
矩計図(RC造小事務所)
 
平面図(RC造住宅)
 
良い子が消しカスを払うのに使うハケ
 
 
 こうして手描き製図の省エネ化に腐心しているわけですが、AutoCADの授業で使う教科書の冒頭には、何とも含蓄のある言葉が記されています。
「手描きで建築設計図を描くのは建築士の設計製図試験ぐらいしか残っていません(平成27年現在)。」
・・今どき、そりゃそうですよね。ならば建築士試験の製図もCAD使用にしてくださいよと思うのは素人の浅知恵で、製図の先生によると、「自分の手で満足に図面が描けないようではCADも使いこなせない」らしいです。その深い理由を私は未だ理解できていません(汗)。
 そのCADですが、夏期集中講座でJw-cadというフリーソフトの使い方を学び、後期になってからAutoCADの授業が始まりました。CADの先生によると、Jw-cadとAutoCADのどちらが操作しやすいと思うかは人それぞれだそうです。私は圧倒的にAutoCAD派なのですが、構造設計事務所で働いているクラスメイトによると、意匠設計事務所から上がってくる図面は断然Jw-cad製が多いとか。有料のAutoCADを複数ライセンス導入するのは、設計事務所としても負担が大きいということかもしれません。
 設計事務所に勤めているクラスメイト達は、仕事ではDRA-CADというソフトや事務所の独自ソフトなどを使っているそうでAutoCADの授業ではソフトの操作性の違いに少し苦戦するようです。
 AutoCADではドラッグという操作がなかったりして(範囲選択などもクリックのみで行います)、私自身、AutoCADの授業後は、エクセルの操作さえちょっと混乱する時があります。
 それ以前に、(Jw_cadよりAutoCAD派とはいえ)AutoCADの操作に習熟したとはとても言えない状況です。教科書記載の平面図・立面図・断面図を一巡する段階で、指示されているコマンドの内容を理解しながら操作していけば良かったのですが、スピード重視で何も考えずに教科書の指示通りマウスをカチカチしてきた結果、教科書から離れたテーマになったとたんに四苦八苦しています。
 そんな中、4月に行われる建築CAD検定2級を受けなければならないことに(受験しないと、CAD授業の単位が取れないそうです)。。将来設計業務をする予定もないのに何だかなーと思ってしまいますが、受験料と日曜日の数時間を投じる以上、何とか合格できるように頑張ります。
 それにしても、この検定で出題される建物の屋根形状はすごいです。試験として難しくするために、現実にはありえないような超絶にダサい非常に複雑な形状になっているので、過去問回答集を眺めるのはけっこう楽しいものです。
 
 このシリーズ記事、次の更新は学校を卒業する頃になったりするかもしれませんが、ご興味のある方(存在するのだろうか;;)は、時々のぞいてくださると幸いです。
 
(2018/5/22追記)
 建築CAD検定2級、合格しました!
 たぶん一生使わない資格だけど;;
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