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掲載日: 近況報告

タイトル二級建築士への道(4)ー専門学校卒業編ー

 2年間の夜学通いも過ぎてみると短いもので、無事に所定の単位を修めて、今月8日に建設専門学校の卒業式を迎えました。

 2年次には、学期末テストの前などにそこそこのガリ勉をしたことと、優秀なクラスメイト達が就職活動に忙しかったという要因により、前期・後期を通じて成績は1番でした。
 そして、「福岡県専修学校各種学校協会会長賞」と「日本建築積算士補試験優秀賞」という賞を授与していただきました。身に余る光栄でございます。

 二級建築士試験の受験資格を得るための学校通いでしたが、学校のカリキュラムを通じて、建築CAD検定2級・2級建築施工管理技士(学科試験)・建築積算士補の資格も取ることができ、これらも地味なメリットだったかなと思います。
 近年の建築紛争事件は、瑕疵判断よりも補修方法や費用見積が大きな争点になる傾向があるので、建築積算については(「建築積算士補」の「補」が取れた)「建築積算士」の資格も、ものすごく気が向いたらチャレンジしようかと思っているところです。
  CADは検定が終わってから二度と使わないだろうと思っていましたが、今担当している建築訴訟の関係で、簡易図を描きたかったときにCADを利用できたのが意外と便利でした。
  施工管理技士(セコカン)の知識は直接役立つことはないだろうけど、二級建築士試験対策にはなるだろう・・と思っていたのですが、実際に二級建築士試験の過去問を解きだしてみると、セコカンよりもずっと難易度が高いと感じて若干焦っているところです。
 しかし、施工管理技士の試験対策を通じて、建設工事の段取り、元請・下請の組織関係や労働安全衛生法令の運用などに触れ、建築紛争とは関係のない、建設工事現場での労災事故に関する裁判でその知識がけっこう役立ったというのが、思わぬ収穫でした。
 法律以外の分野の知識が弁護士業に役立つのは時々あることで、以前、中小企業診断士の受験勉強中に企業間のロイヤリティ紛争の事件を担当したときには、CP・CIF・減価償却・サンクコスト・NPVといった財務会計絡みの知識があったことで、適切な主張立証ができた(と自分では思っている)ということがありました(その後、中小企業診断士の資格は取ったものの、現在は登録休止中です・・)。
 何かを勉強していると、関係する事件を呼び寄せるのか、たまたまそのとき担当している事件で、それまで気づかなかったことに気づくようになるのか、どちらなんでしょうか。
  話がそれましたが、将来、建設業界で活躍するであろうクラスメイトと人脈ができたことも、学校通いで得た大きな財産だと思っています。 誰か早く構造一級建築士になってくれないかなぁ。

 一方で、この2年間は仕事と通学の両立がやはり厳しく、弁護団事件から事実上ドロップアウト状態になってしまったことが悔やまれます。学校を卒業した今も、建築士試験の勉強もあって、復帰のタイミングを計りかねているところです。

  とりあえず、当面は7月の二級建築士学科試験合格を目指して、ぼちぼちやっていこうかと思います。

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