1台目のミキサー車が空になった段階の打設状況です。
こうして見ると、スランプ値15㎝設定(後記)の生コンとは、かなり自立性のあるものだなあと思います。
2台目のミキサー車到着後、基礎立上り天端部分まで生コン充填が終わった部分が増えてきました。
話が前後しますが、ミキサー車到着(荷卸し)の都度、生コンの受け入れ検査が行われます。
納入書記載のコンクリートの呼び方や配合が発注通りであることの確認のほか、JIS規格に従い、スランプ値、空気量、塩化物含有量、圧縮強度の検査を行います。
スランプ値とは、コンクリートの流動性を示す値のことです。スランプコーンという高さ30㎝の容器に、3回に分けて生コンを入れて突き均しを行い、スランプコーンを静かに引き上げます。
生コンの頂部が、30㎝からどれだけ下がったかを測定したものがスランプ値であり、この試験をスランプ試験といいます。
測定したスランプ値は17㎝でした。
スランプの指定値(15㎝)に対する許容差(±2.5㎝)以内の値なので合格です。
コンクリート圧縮強度を測定する供試体用生コンで、塩化物含有量を測定しています。
JIS規格品としては、0.30㎏/m3以下である必要があります。
空気量を測定する機器です。
今回の測定値は5.2%でした。 普通コンクリートの規定値4.5%に対する許容差(±1.5%)以内の値なので合格です。
後日、建築士さんからレベラー流しの施工写真をいただきました。
レベラー流しの前に、基礎天端に塗布するプライマー材です。
基礎天端にプライマー材を塗る工程のようです 。
その後のレベラー流し
確かに、黄色い棒の先端までレベラーが施工されています。
この現場の建方工事も見学したかったのですが、都合がつきませんでした。残念。
それでも、2級建築施工管理技士の学科試験対策で勉強したコンクリート打設時の手順や検査の状況を見られたことは、とても勉強になりました。